マンションや一戸建てなど、不動産を購入するときに加入する火災保険。
不動産を売却する場合、残った期間の火災保険料はどうなるのでしょうか?
今回はそんな疑問に答えるべく、不動産売却を検討している方に向けて火災保険を解約するタイミングや、還付される保険料の算出方法をまとめました。
不動産を売却するとき火災保険料を解約するタイミングは?
そもそも火災保険とは、マンションや一戸建てなどの不動産を火災や水害、落雷などの自然災害や、水漏れや盗難などの被害に備えて加入するものです。
住宅ローンの条件として火災保険への加入が求められることも多いため、ほとんどの不動産所有者様が加入しているはずです。
2015年10月から最長の契約期間が10年となりましたが、それ以前は35年のローン期間分を一括して支払うことも可能だったため、高額の保険料を支払い済みの方も多いことでしょう。
火災保険は、加入している損害保険会社に解約の旨を申請することで保険料の還付が受けられますが、解約のタイミングを誤るとたいへんな事態に!
たとえば家を売却するために新しい家へ引っ越して、もとの家が空き家になったからといってすぐに解約するのはNGです。
もしも不動産の売買契約が済んでいたとしても、空き家になってから買主に引き渡すまでの空白期間に、万が一火災や盗難などの損害が出た場合、売買契約が解除され、被害に遭った家だけが手もとに残ることになりかねません。
そのため火災保険の解約のタイミングは、くれぐれも「不動産の引き渡しが済んでから!」と心得ておきましょう。
空き家になっている期間に、雨漏りや水漏れなど火災保険が適用される未修繕部分があれば、徹底的に直してしまうのもおすすめですよ。
不動産売却による火災保険料の解約で戻ってくるお金の算出方法
では火災保険を解約したら、どれくらい保険料が還付されるのでしょうか?
火災保険解約によって還付される金額は「保険料×未経過料率係数」の算出方法で求められます。
未経過料率係数とは、保険契約時から経過した期間に応じた特殊な係数で、具体的な数値は保険会社によって変わってきます。
正確な金額が知りたい場合は、加入している損害保険会社に問い合わせてみましょう。
まとめ
火災保険を解約するタイミングと、だいたいの算出方法はおわかりいただけましたでしょうか?
不動産を購入してから何年も経っていると、購入時に火災保険に加入したことを失念している場合もあるので要注意です!
自ら申請して初めて未経過分の保険料が還付されるため、不動産を売却する際には忘れずにチェックしてくださいね。