長い人生の中で、想定外の出来事は多々起こるものです。
離婚もそのうちの一つと言えるでしょう。
離婚を想定して結婚する人は当然いませんね。
離婚することになると、マイホームがある人は少し面倒なことになります。
これが、離婚が原因でない場合は夫婦で何とか乗り越える術を探していけるでしょう。
しかし、離婚の場合はこれから別々の人生を歩んでいく2人がこの問題を解決しなければいけません。
ここでは、離婚して住宅を任意売却するケースについて紹介していきます。
離婚して住宅を任意売却するときのメリットとデメリット
もともと、普通に住宅を売ってローン残高より売却金額の方が高い場合は何の問題もありません。
問題が出てくるのはローン残高より売却金額の方が低く、ローン残高が残ってしまう場合です。
この場合をオーバーローンと呼び、残りのローン分を返済する必要があるのです。
そこで任意売却の出番です。
任意売却はローンが残ったときの売却方法で金融機関の許可が必要になってきます。
ですので競売にかけたりするより手間はかかってきますがメリットがあります。
1つは裁判所を介さないので、普通に不動産会社とやりとりする分自分たちのプライバシーを守ることが出来ます。
裁判所の場合は競売物件として公開されたり、家の中を物色されたり、心理的なストレスがかかることが予想されます。
また、2つ目としては夫婦どちらかが払えなくなったときに残りの一人が払う「連帯債務」という形を外すことができます。
これは、今後離婚する夫婦にとってはかなり大きなメリットと言えるでしょう。
逆にデメリットも当然あります。
1つは任意売却といっても簡単に売れるものではなく、むしろ売れない可能性もあるということです。
これはタイミングなどもあるので何とも言えませんが、任意売却には期間があるので売れなければ自動的に競売を申し立てられる流れになります。
2つ目は時間と労力が競売に比べてかかるということです。
不動産会社と直接やりとりする分、何かと手間がかかりますがこれは家を買うときでも一緒です。
この時間と労力に比べれば先述した任意売却のメリットのほうが数倍ありがたいものなので、是非労力を惜しまず自力で進めてみましょう。
離婚して住宅を任意売却するときのタイミング
もし任意売却するときは、離婚前にすることをおすすめします。
離婚したあとは、新しい生活を送るためにもなるべくお互いに接点はもちたくないものです。
任意売却するなら離婚前にしっかりと二人で事を進め、離婚後に残さないようにするのがベストでしょう。
離婚して住宅を任意売却するときの注意点
そして、任意売却するにあたっての注意点があります。
任意売却は必ずしもうまくいくとは限りません。
任意売却には期日があり、売れなかったときは競売を申し立てられるのです。
そこを意識して、期日までに売却を完了させる工夫が必要なのです。
任意売却の時点では少しでも高く売りたいと思うのは当然のこと。
ですが期日に売れなければ、競売ではさらに安く買い叩かれてしまうのを頭に入れておかなければいけません。
少しでも高く売ってくれるような信頼のおける不動産会社を見つけるのが、スムーズに売却できる近道と言えるでしょう。
まとめ
離婚して任意売却するときについてのご紹介をしましたがいかがでしたでしょうか？
できればないに越したことはない「離婚」と「任意売却」。
ですが可能性のある人は少しでも知識を身につけておけば慌てずに対処できるのでチェックしてみてくださいね。
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