「相続したが経営するつもりはない」「空室が多い」などの理由でアパートを手放すことを検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。
アパート一棟の売却は一般的な不動産売却と異なる部分が多いため、事前に確認しておく必要があります。
今回は、アパート一棟を売却する際に押さえておきたいポイントや注意点をまとめました。
一般的な不動産売却とは異なるアパート売却のポイントとは？
アパートを売却するにあたって、事前におこなうべきことがいくつかあります。
まず、入居者に売却する旨を知らせなければなりません。
オーナーが変わるだけで入居者がそのまま住み続けられるのであれば問題ありませんが、立ち退いてもらう場合は時間に余裕を持って伝えましょう。
また、アパートを所有してから何年経過しているか確認してください。
5年を過ぎている場合、アパートの売却益に対して支払う「譲渡所得税」の税率が大幅に低くなります。
そのため、「もう少しで5年経過する」というタイミングでアパートを売却してしまうと大変もったいないことになってしまうのです。
売却するタイミングでいうと、できるだけ稼働率が高いうちにアパートを手放すことも考えましょう。
満室のアパートは物件としての価値が高いとみなされる傾向も予想されますので、買い主にとって魅力のある存在です。
「入居者がなかなか見つからず、空室が多い物件」に比べて、買い手が見つかる可能性は高いかもしれません。
不動産売却前にチェック！アパートを売る際の注意点とは？
アパートを売却する際の注意点として、仲介を依頼する不動産会社には、売却する理由を明確に伝えるようにしましょう。
「老朽化が進んで入居者が集まらない」「十分な収益が得られず経営が悪化してしまった」などの理由を曖昧にしてしまうと、売り手に対する信頼を失ってしまいます。
また、アパートのローンが残っている場合は、完済してからでなければ買い手が見つかりにくいでしょう。
ローンが残っていても売却は可能ですが、その場合は売却益から残りを返済しなければならず、足りなければ自己資金で負担する必要があります。
まずはローンの残債がいくらあるのかを確認し、売却後の資金計画をしっかりと立てておきましょう。
少しでも高く売るためには、アパートの修繕やリフォームをおこなってから売却することも検討したほうがよいですが、売却益以上の費用がかかってしまうようでは意味がなくなってしまいます。
その点は慎重に検討しましょう。
まとめ
アパート一棟の売却を検討するにあたって、入居者への通知や所有期間の確認など、スムーズに売却するためのポイントを押さえておくことが大切です。
売却するタイミングやローンの有無などもチェックして慎重に検討する必要があるため、スケジュールに余裕を持って進めていきましょう。
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