不動産をこれから売り出す際には、売却が長期化するとどうなるのかを知っておくことが大事です。
いくつか注意したいデメリットがあり、後悔につながる恐れもあります。
今回は、不動産売却が長引いたときに発生するデメリットのほか、気を付けたい誤った対処法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
不動産の売却が長期化すると発生するデメリット
不動産の売却が長期化すると、売り出している物件の建物部分は資産価値が下がってしまいます。
人工物である建物には経年劣化があり、誰からも使われていない間にも少しずつあらゆる箇所が傷んでいきます。
売却が長引いて資産価値が下がると物件の魅力も落ちてしまい、買い手がさらにつかなくなるといった悪循環にも陥りかねません。
物件を新築と呼べる条件は限られており、売り出し開始から1年が経つと誰からも買われていなくとも中古とされてしまいます。
そうなると新築物件を求めている方からは購入を検討されにくくなるうえ、販売価格も落ちてしまうのです。
このほか、売却が長期化すると物件の維持費用もかさむ一方です。
不動産を所有しているだけでも固定資産税などの税金は発生するうえ、物件の美観維持や防犯対策などのために細々とした出費もあるものです。
以上のような出費は買い手がつかないといつまでも続き、売主の家計が苦しくなります。
不動産の売却が長期化してしまう対処法
不動産の売却が長期化しやすい原因は、当初の売り出し価格にこだわることです。
不動産を速やかに売るためには、適正価格に都度調整することが重要です。
当初の設定価格がやや割高だったり、建物の資産価値が以前より下がっていたりする場合、値段の調整は総じて避けられません。
買主が納得できる価格でなければ、不動産はなかなか売れないものだからです。
当初の売り出し価格にこだわりすぎて値段を柔軟に調整できないと、売却が長期化しやすいのでご注意ください。
あわせて、物件の売却経費を抑えることに注力しすぎるのも、あまり良くありません。
多少は費用をかけたほうが買主の購入意欲を刺激でき、物件の早期売却につながることがあります。
たとえば、ホームインスペクションを受けて建物の耐久性などを専門家に調べてもらうと、不動産を購入する方の不安を軽減でき、物件が売れやすくなります。
経費の節約に注力しすぎるとホームインスペクションなども難しくなり、やはり売却が長期化しやすいので注意が必要です。
まとめ
不動産を長期にわたって売り出していると、経年劣化によって建物の資産価値が下がったり、維持費用がかさんだりと、いくつかのデメリットが発生します。
当初の売り出し価格や売却経費の節約にこだわりすぎると、買主の購入意欲を刺激しにくく、売却が長引きやすいのでご注意ください。
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