昨今の新型コロナウイルスの猛威による影響、いわば「コロナ禍」によって、所有しているマンションを売却する人が増加していると言われていますが、実際はどうなのでしょうか。
今回はコロナ禍でのマンション売却に注目し、現状でどんな年齢層による売却が多いのか、売却数の増加理由は何なのか、売却の相場はどうなっているのかについてお伝えしたいと思います。
コロナ禍での50代60代以上のマンション売却数の増加理由とは?
先述の取り、このコロナ禍においてマンションの売却数は増加しています。
まずは2017年以降のマンション売却の増減を年代別に見てみましょう。
マンションリサーチによる「マンションの売却ニーズ」では次のような増減を見せています。
●60代以上:大幅増加
●50代:増加
●40代:横ばい~減少
●30代:横ばい~減少
このように、50代と60代以上の年代でマンション売却数が増加していることがわかります。
では続いて増加理由の手がかりとして、増加した50代60代の売却理由を見てみましょう。
50代では、「転勤や住み替えによる売却」といった理由での売却が増加しています。
60代では、「転勤や住み替えによる売却」を筆頭に、「金銭的な理由による売却」、「資産整理や財産分与」の各理由で増加しています。
「住宅金融支援機構」によるとコロナ禍によって住宅ローンの返済が困難になった方が急増しているとのことですが、両世代とも2017年以降は売却数が増加しているため、この世代のマンション売却数の増加理由がコロナ禍によるものかどうかは不明瞭です。
一方でリサーチ結果としては、労働のコア世代である30代40代の売却ニーズは横ばいもしくはかすかに減少しています。
コロナ禍では、テレワークの普及やオンライン授業の普及、または「ワ―ケーション」なる新しい働き方の普及などによって都心部から郊外への移住者が増えたといったニュースも多く聞かれましたが、30代40代の減少傾向を見るとそれらがマンション売却の増加理由とは現状では言い難い状況となっています。
また、ローン返済に関する特例やその他の補助金などがあったことから、現時点ではコロナ禍の影響がマンション売却の増加理由にはなっていないのかもしれません。
コロナ禍で実際にマンションを売却した人の売却相場
ではこの時期マンションを売却した人は、売却相場についてどのように感じているのでしょうか。
マンション情報サイト「マンションレビュー」によると、近畿圏を含む全国で2020年3~12月の間にマンションを売却した人にアンケートをした結果、売却者全体の64.2%が購入価格と同額以上で売却できたと回答しています。
また、平均騰落率は+6.6%で、購入価格の0~24%増で売却できた人は35.9%、25~49%増は24.5%、50%以上増も3.8%であることがわかっています。
まとめ
2020年にかけてマンションの売却数は明らかに増えていますが、増加理由にコロナ禍が影響しているかどうかは現時点では不明確でした。
テレワークの普及による移住などは思ったよりも数字としては反映されていませんが、かつてないこの状況を経て、今後も売却数の変動とその理由や相場については注視していきたいですね。
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