不動産売却において、隣家と壁を共有しているいわゆる「長屋」の物件は、売却が難しいと言われています。
実際に長屋を所有している方は「売却できるのか?」「スムーズに売却するコツはあるのか?」とお悩みではないでしょうか。
そのような疑問に応えるべく、今回は長屋の売却が難しい理由と、売却するためのコツについてご紹介したいと思います。
不動産売却のなかでも長屋の売却が難しい理由とは?
不動産売却のなかでも長屋の売却が難しいと言われる理由は、おもに次の2つが挙げられます。
●再建築が不可のケースが多い
●住宅ローンの審査に通りづらい
まず、長屋には隣家と壁を共有しているという特徴があります。
そのため、再建築が不可となるケースが多く、売却が難しい理由の一つとなっています。
長屋は法的には、所有者の一存で所有部分の建て直しなどは可能ですが、実際は壁がつながっているのでそうはいきません。
騒音や衝撃、切り離し後の隣家の住宅強度に対する補強をどうするかなど、あらゆる面で隣家の承諾を得る必要が出てきます。
物件によっては、物理的に切り離し自体が難しいケースもあります。
長屋が切り離せた後でも、各建物が接道義務を果たせていない場合は再建築が難しくなります。
上記のように再建築不可の場合、住宅ローンを組む際の審査通過が厳しくなります。
また、長屋自体が古い形態のため築年数が古いものが多く、住宅ローンを組む際の担保としての価値が低いというのも、住宅ローン審査に通りにくくなる要素のひとつです。
このように、長屋は住宅ローン審査に通りづらいというのも売却が難しい理由となっています。
不動産売却が難しい長屋を上手に売却するコツとは?
さまざまな理由によって売却が難しい長屋ですが、コツを押さえれば売却することも可能です。
その1「隣家に買取ってもらえないか交渉する」
長屋の場合、所有権がまとまることで売却が容易になります。
たとえば2住戸の長屋であれば、隣家に買取ってもらえればお互いの長屋の売却に関して有利に働くことが考えられます。
手順としては交流状況にもよりますが、隣家の所有者にそれとなく聞いてみると良いでしょう。
その2「隣家などの他住戸を全て買い取ってから売却する」
先ほどとは逆に、他の住戸の所有者と交渉し、すべて買い取ってから売却するのもコツのひとつです。
長屋の所有者の中には、売却できるならばしたいと考えている人が少なくありません。
どちらにしても間に不動産会社などに入ってもらうなどして、交渉を試みると良いでしょう。
その3「買取業者の活用」
一般的な仲介による売却ではなく、不動産会社などの業者に直接買ってもらう「買取」を活用するのも売却するためのコツです。
ただし買取の場合、相場よりも若干低めの売却価格となります。
まとめ
一般的に売りにくいとされる長屋ですが、売却が難しい理由をきちんと把握し、コツを押さえた方法で行えば売却することは可能です。
まずはそれぞれの売却方法をよく検討し、状況に合った手段を選択していくと良いでしょう。
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