不動産売却時には、さまざまな手続きが必要になります。
そのなかでも不動産売却の第一歩となるのが、土地の境界など、売却する不動産に関する現状の確定です。
この現状が確定しないまま売却を進めてしまうと、思わぬトラブルを招きかねません。
そこで今回は、現状の確定に必要な「境界確定測量」について解説します。
不動産売却時におこなう境界確定測量とは
測量というと、「現況測量」を指すことが一般的です。
この現況測量では、現在の状況を忠実に図面にすることのみを目的としています。
一方で、不動産売却時に必要となる「境界確定測量」とは、単に図面の作成だけを目的としているのではなく、隣家との境界を確定する点も大切な目的のひとつです。
土地の境界についての認識があいまいだと、隣家とトラブルになるリスクがあります。
そのため、売却前にこの問題をクリアにするために、境界確定測量が必要なのです。
境界確定測量では、土地の測量と同時に、隣接地の所有者も立ち会いのもとで境界を確認します。
双方の認識において境界が確定されれば、境界確認書を作成しお互いで保管しますが、一連の作業には約2~3か月の時間が必要です。
費用もかかるため面倒に感じるかもしれませんが、境界確定測量を済ませていないと大きなトラブルになるだけでなく買い手が見つかりにくい場合もあるため、注意してください。
不動産売却時におこなう境界確定測量の費用とは
単なる現状把握のための現況測量なら、100㎡の土地で10万円~20万円が費用の相場です。
しかし、境界を確定させるための境界確定測量は、これよりも大幅に費用が高くなることがほとんどでしょう。
土地の形状や隣接するのが民有地のみか官有地も含むかといった条件でこの金額は大きく変わりますが、相場としては、35万円~80万円程度が必要です。
境界確定測量では、測量業務にくわえ、各種図面調査や所有権調査といった事前調査、土地境界確定図面などの書類作成・登記などに費用がかかります。
さらに、隣接しているのが道路や水路などの公有地である場合には、行政の担当者の立ち会いが必要になるでしょう。
行政の立ち会いが隣接地の所有者と同日に実施できなければ、別途スケジュール調整のうえ土地家屋調査士の派遣を頼む必要があるため、交通費や立ち会い費用もプラスされます。
まとめ
不動産の売却を進めるなら、境界確定測量から始めるのがおすすめです。
境界確定測量とは、隣接地との境界を確定させるための作業で、これをおこなえば隣地との境界トラブルが防げます。
土地の形状や隣接地の性質によって費用は変わりますので、おおよその相場をチェックしたうえで境界確定測量をご検討してみてください。
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