不動産を購入するにあたって、建築に関する知識や単語などを、おおまかにでも把握しておくと安心感があります。
とくに室内の内装に関しては、日々のお掃除やお手入れのときに気を付けることも変わってくるため、知っておくと良いでしょう。
そこで今回は、不動産の購入を検討される方に向けて、内装やフローリングに使用される「突き板」についてくわしくご紹介します。
不動産の内装で使われる「突き板」とは
「突き板（つきいた）」とは、天然木の丸太を、軸に沿って薄くそいだ単板のことです。家具屋さんの商品には「突板」と表記されている場合もあります。
合板を基材に突き板を張り付けて、内装やフローリングに建築材として使用されます。
突き板は厚さ0.2mから1m程度で、スギ・ヒノキ・タモ・ウォルナット・チェリー・メープル・オークなど、色合いや木目の美しいさまざまな天然木が使用されます。
突き板の厚みがあればあるほど見栄えもよく、色も鮮やかになるといわれ、木目の風合いを楽しむのにうってつけの仕上げ材です。
建築材には突き板のほかに、切り出した材木をそのまま使用する「無垢材」や、合板を基材にシートを貼り合わせた「シート材」などがあげられます。
不動産の内装に突き板を利用するメリットとは
突き板を内装に利用することで、次のようなメリットがあります。
価格が安い
薄くそいだ突き板は、合板などの基材と組み合わせて使用されるため、切り出した材木をそのまま利用する無垢材よりも価格が安くおさまります。
木材の風合いや手触りを楽しみながら、価格は安価に抑えられる点は大きなメリットといえるでしょう。
無垢材では高価な樹種でも、突き板であれば利用しやすい点も魅力のひとつです。
繊維と木目の均質さ
突き板を利用することで、木目を美しく繊維を均質に保てます。
無垢材には均一さが低いものもあり、また揃っているものは高価なため、美しい木目と均質さを求めるのであれば、突き板がおすすめです。
さらに表面に塗装をかけることで、面に豊かな表情をもたせることもできるでしょう。
品質も高く、家具のテーブルなどにもよく使用されていますね。
軽量で運搬が楽
また、突き板は無垢材と比較すると軽量であるという特徴をもちます。
そのぶん運搬にも費用がかからず、建築に際して運搬費や建築費を安価に抑えられるでしょう。
まとめ
今回は、不動産の購入を検討される方に向けて、内装やフローリングに使用される「突き板」とはなにか、そして突き板を使用するメリットについてご紹介しました。
無垢材よりも気軽で安価に、木材の風合いと手触りを楽しめる突き板の利用を検討することをおすすめします。
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