老後の生活について考える際、家を売ることについては慎重な判断が求められます。
本記事では「老後に家を売ってはいけない」と言われる理由や住み替えするメリット、老後資金の調達方法について解説します。
老後にマイホームの売却を検討している方は、ぜひ参考になさってください。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
堺市の売買一戸建て一覧へ進む
老後に家を売ってはいけない理由とは?
「老後に家を売ってはいけない」との話を聞いたことがある方もいらっしゃるでしょう。
しかし、なぜ売ってはいけないのか疑問ですよね。
主な理由は、以下のとおりです。
理由①環境の変化が心身の負担になる
老後に生活環境を変えることは、心身に大きな影響を及ぼす可能性があります。
長年暮らした家を手放し、新しい住まいに移ることは、精神的なストレスや不安がともなうことが少なくありません。
新しい環境に馴染むことができれば良いですが、それが難しい場合も考慮に入れる必要があります。
自宅を保持したままであれば、新居に適応できなかった場合に、元の生活へ戻る選択肢も残されています。
しかし、一度家を売却してしまうと、その選択肢は失われ、適応できなかった場合のリスクが残りますよね。
理想とするセカンドライフを実現するためにも、売却の判断は慎重におこなうべきです。
理由②毎月家賃の支払いが必要になる
老後に家を売却して賃貸住宅に移る場合、継続的な家賃の支払いが必要となる点を十分に理解することが重要です。
賃貸住宅に住む場合、家賃の支払いは避けて通れません。
高齢者向けの賃貸住宅も増加しており、入居の選択肢は広がっていますが、毎月の家賃は経済的な負担となることを認識しておく必要があります。
多くの高齢者の主な収入源は年金です。
住宅ローンが完済された持ち家に住む場合、固定資産税の支払いはありますが、家賃などの居住費は発生しません。
これに対し、賃貸住宅では毎月の家賃が生活費全体を圧迫する可能性が高いです。
限られた収入で生活する場合、その負担は無視できません。
たとえば、70歳で賃貸住宅に移り住み、100歳まで生存した場合、30年間の家賃が必要となります。
家賃滞納がないように、しっかりとした資金計画の立案が求められます。
理由③子どもが相続する家がなくなる
老後に家を売却する際、子どもたちへの影響を考慮することも重要です。
持ち家を売却すると、子どもたちが将来相続できる家がなくなります。
単に資産価値が減少するだけでなく、子どもたちが将来的に親の家に戻りたいと考えていた場合、その選択肢を失うことにも繋がります。
家を売却する際は、単独で決断することなく、家族と十分に話し合うことが大切です。
▼この記事も読まれています
不動産を売却するときに庭木はどうしたらいい?処分をするべきかを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
堺市の売買一戸建て一覧へ進む
老後に家を売ってはいけない?住み替えのメリット
老後に家を売却することは、より暮らしやすい住まいへの住み替えができるメリットがあります。
家を住み替えることで得られるメリットは、以下のとおりです。
①安全性と利便性の向上
高齢になると、身体のバランスが崩れやすくなり、階段の上り下りなどが困難になることがあります。
また、浴室やトイレでの転倒など、少しの段差や滑りやすい床が大きなリスクになることも。
これらのリスクを避けるため、バリアフリー設計の住まいへの住み替えは、安全な日常生活を送るうえでメリットが大きいです。
②セキュリティや介護サービスの充実
近年、シニア層に適した住宅は多種多様に用意されています。
たとえば「シニア向け分譲マンション」や「サービス付き高齢者向け住宅」など、セキュリティや介護サービスが充実しており、生活の質を高めながら、必要に応じたサポートを受けることが可能です。
また、高齢者向けの住宅では、同年代の方々が多く住んでいるため、孤独感を感じることなく、社会的なつながりを持ちやすいです。
さらに、元気なうちは自由に生活し、ケアが必要になった場合には手厚いサポートを受けられるため、生活の安心感が増します。
③生活資金が手に入る
老後に家を売却すると、暮らしやすい住環境への住み替えだけでなく、経済的な余裕を得られることも大きなメリットです。
家を売却すると、大きな一時金を手に入れることができるため、老後の生活に必要な資金を確保し、経済的な余裕を持たせることが可能になります。
また、持ち家を保有していると、固定資産税や都市計画税などの税金が発生します。
とくに、価値の高い土地では高額な税金がかかるため、毎年の支払いが大変です。
家を売却するとこれらの税金の支払いがなくなり、その分、生活資金として利用することができますね。
老後を安心して過ごすためにも、家の売却という選択肢を検討する価値は高いでしょう。
▼この記事も読まれています
家を売却するとき本籍変更が必要かどうかを解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
堺市の売買一戸建て一覧へ進む
老後に家を売ってはいけない?老後の資金調達について
老後における住宅と資金の管理は、安定した生活を送るために重要な要素です。
そこで家を売却する以外にも、今の家に住みながら資金を確保する方法も検討することが大切です。
現在の家に住みながら資金を確保する方法は、以下の2種類あります。
①リースバック
リースバックは、自宅を売却後も同じ家に賃貸契約で住み続けるという方法です。
売却によって得た資金は、老後の生活費や他の必要な支出に充てることができます。
また、リースバックの最大のメリットは、住み慣れた自宅を売却して一時的に大きな資金を手に入れながら、同じ家に住み続けられる点です。
これにより、住み替えにともなう心理的・物理的な負担を避けながら、老後の資金を確保することができます。
とくに、シニアの方々は環境の変化がストレスになることもあるため、リースバックは有効な選択肢です。
一方、リースバックのデメリットは買取価格が市場価格より低くなる可能性がある点です。
不動産会社は、契約者の家賃滞納やすぐに売却できないリスクを考慮して買取価格を設定します。
また、売却価格が高い場合、それに比例して家賃も高く設定されることがある点にも注意が必要です。
結果的に自己資金を取り崩すことになる場合もあり、長期的な資金計画に影響を与える可能性があります。
賃貸期間も確認が必要です。
多くのリースバック契約では「定期借家契約」が適用されます。
この契約は賃貸期間が限定されており、期間終了後に再契約ができない場合、引っ越しを余儀なくされることもあります。
リースバックを検討する際は、これらのメリットとデメリットをしっかりと理解し、自身の老後の生活計画や経済状況を考慮して決定することが重要です。
不動産会社に相談し、適切な選択をおこなうことをおすすめします。
②リバースモーゲージ
リバースモーゲージとは、持ち家を担保にして金融機関からお金を借りることができるシニア向けの特別なローン制度です。
リバースモーゲージを利用すると、月々の利息の支払いをしながら自宅に住み続けることが可能です。
元本の返済は、債務者が亡くなったあと、不動産を売却して返済する仕組みになります。
つまり借りた資金は、所有者が亡くなるか、住宅を売却するまで返済の必要がありません。
リバースモーゲージの大きな魅力は、生活資金を確保しつつ、住み慣れた自宅で生活を続けることができる点です。
これにより、老後も安心して現在の住環境を維持することが可能となります。
ただし、リースバックと違って対象となる物件や借入金の使用目的に一定の制限があります。
また、相続人の同意も必要となるため、家族との事前の話し合いが必要です。
そのほかにも、一部の契約では、存命中に元本の返済が必要になる場合もあります。
そのため、返済が困難になった場合、最終的に自宅を失うことや、残債が発生するリスクも考慮する必要があります。
▼この記事も読まれています
不動産売却で必要な告知書とは?作成するときの注意点を解説
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
堺市の売買一戸建て一覧へ進む
まとめ
老後に家を売ってはいけない理由は、環境の変化や毎月家賃の支払い、子どもが相続する家がなくなる点です。
住み替えするメリットは、バリアフリー仕様の家に引っ越せる点やセキュリティなどの充実、生活資金が手に入る点です。
家を売る以外の資金調達方法として、リースバックやリバースモーゲージの選択肢もあります。
▼ 物件情報が見たい方はこちらをクリック ▼
堺市の売買一戸建て一覧へ進む