空き家はだれも住んでいないので、庭の雑草をそのままにしておいても問題ないと思うかもしれません。
けれども、空き家の雑草を放置しているとトラブルやリスクが発生する可能性があるので、注意が必要です。
そこで今回は空き家を所有している方に向けて、空き家でも雑草対策が必要な理由や効果的な対策、業者に依頼した場合のメリットや費用などをご説明します。
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弊社へのお問い合わせはこちら空き家の雑草を放置するとトラブルやリスクが生じる理由とは
空き家は放置していると老朽化が急速に進み、損壊や倒壊するおそれがあるので、定期的に管理をしなくてはなりません。
ただ、空き家の庭の雑草は、放置していてもそれほど大変なことにはならないと思う方もいるでしょう。
けれども、空き家であっても雑草対策はきちんとおこなわなくてはなりません。
その理由は、雑草を放置しているとさまざまなトラブルやリスクが生じる可能性があるからです。
空き家の雑草対策が必要な理由①近隣住民とトラブルになる
空き家であっても雑草対策が必要な1つ目の理由は、雑草が茂っていると以下のような事態が生じ、近隣住民に迷惑をかけてしまうからです。
●害虫が発生しやすくなる
●景観が悪くなる
●雑草が近隣にも広がる
雑草が茂っている場所には蜂や蚊、ムカデなどが発生しやすくなります。
これらの害虫は空き家のある庭だけではなく、近隣の庭や家に入り込む可能性があるでしょう。
また、雑草が茂っていて景観の悪い場所が近くにあると、ほかの住宅の不動産価値に影響が生じてしまうことがあります。
さらに、雑草の種が飛散すると、近隣の庭などに繁茂してしまうかもしれません。
これらのような事態は、近隣住民とのトラブルの原因になってしまうと考えられます。
空き家の雑草対策が必要な理由②犯罪に巻き込まれる
雑草対策が必要な2つ目の理由は、雑草が茂っていると人目に付きにくくなり、犯罪に巻き込まれる可能性が高まるからです。
たとえば不法侵入や不法投棄、放火犯のターゲットになるなどのリスクが高まることが考えられます。
不法投棄されたごみを放置していると、悪臭が発生したり、さらに多くのごみを投棄されたりする可能性があるでしょう。
また、粗大ごみや産業廃棄物が不法投棄されてしまうと、その土地の所有者が処分しなくてはならないことにも注意が必要です。
空き家の雑草対策が必要な理由③建物が傷む
空き家の雑草対策をするべきである3つ目の理由は、雑草が茂っていると建物の劣化につながるからです。
雑草が伸びると通気性が悪くなり、湿気がこもりやすくなります。
湿気が多いとカビやシロアリが発生しやすくなり、空き家の劣化が進んでしまうでしょう。
空き家が劣化すると損壊や倒壊だけではなく、「特定空家」に指定されるリスクも高まるので注意が必要です。
「特定空家」に指定されると改善を求められ、したがわないと過料を科せられたり、強制的に解体されたりしてしまいます。
なお、雑草の除去に関する条例がある自治体では、雑草の放置でペナルティを科せられる可能性もあるので注意しましょう。
空き家の雑草対策や雑草除去の効果的な方法とは
空き家の雑草を放置しているとさまざまなリスクやデメリットが生じてしまうので、しっかりとした対策が必要です。
ただ、すでに雑草が茂っている場合は、対策を講じる前に除去しなくてはなりません。
空き家の雑草を除去する方法
雑草を除去する際の基本は、草むしりです。
草むしりをするときは、トゲや葉などで手を傷付けないように軍手を着用しましょう。
はさみや鎌などの道具を使うと、手でむしるよりも楽に作業を進めることができます。
そして雑草の種類や量によっては、草刈り機を使用することもおすすめです。
草刈り機にはいくつかのタイプがあり、家庭での使用に適しているのは「手動式」「電動式」「充電式」の3タイプです。
電動式はコンセントに挿して使用するので、空き家の電気を止めている場合は手動式か充電式を選びましょう。
空き家の雑草に効果的な対策
雑草を除去したら、再び生えてこないように対策を講じることが大切です。
効果のある対策は、おもに3つあります。
1つ目は、庭に砂利を敷く方法です。
雑草は日光が当たるとどんどん伸びてしまいますが、砂利を敷いて光をさえぎると成長を抑えることができます。
砂利の購入にかかる費用はそれほど高額ではないので、比較的実践しやすい対策でしょう。
2つ目は、防草シートを敷く方法です。
防草シートは砂利よりも遮光率が高くて大きな効果が期待できるうえ、隙間から雑草が伸びる心配もありません。
ただ、価格が高めなので砂利に比べると費用がかかることや、年数が経つと劣化することには注意しましょう。
3つ目は、除草剤を使用する方法です。
除草剤には液体タイプと粒剤タイプがあり、それぞれ特徴が異なります。
液体タイプは速効性が高く、すでに生えている雑草を枯らしたいときにおすすめです。
粒剤タイプは持続性があるので、雑草が生えることを防ぎたいときに有効です。
なお、どちらのタイプにも多くの種類があるので、内容をしっかりと確認してから選びましょう。
なかには、一度使用するとしばらく植物が育たなくなるくらい強力な除草剤もあるので、空き家の活用や売却を予定している場合は注意が必要です。
空き家の雑草対策を業者に依頼した場合のメリットや費用とは
「雑草が伸びすぎてしまって手に負えない」「空き家が遠方にあって行けない」など、ご自身で雑草除去や対策をするのが難しいこともあるでしょう。
そのような場合は、業者に依頼する方法もあります。
業者に依頼した際のメリットと費用の相場
業者に依頼すると得られる大きなメリットは、手間や時間をかけずに済むことです。
雑草の除去や対策のために空き家へ行く必要がなくなるうえ、防草シートを敷くのに手間取ったり、除草剤選びで悩んだりすることもなくなります。
ご自身で作業するより高い効果が期待できることも、業者に依頼するメリットの1つでしょう。
ただ、業者に依頼した場合は費用が発生することに注意が必要です。
費用の相場は、雑草の除去が50㎡あたり7,500~2万5,000円ほどだといわれています。
費用は基本的に「基本費+作業費+ゴミ処理費」で計算され、庭の面積や雑草の量、作業方法などによって変わります。
雑草対策を依頼する場合は、使用する防草シートや除草剤などによっても変わるでしょう。
また、費用は業者によって異なる可能性があるので、どちらを依頼する際も見積もりをもらい、事前に内訳や内容などをしっかりと確認することが大切です。
使用する予定のない空き家は売却もおすすめ
雑草対策を業者に依頼すると、手間や時間をかけずに済みます。
けれども、雑草はどのような対策を講じても時間が経つと生えてくるものなので、空き家を所有している限り除去や対策を続けなくてはなりません。
ただ、業者へ依頼すると費用がかさみ、ご自身で対処する場合は負担がかかってしまうでしょう。
そのような費用や負担を軽減するためには、空き家を売却することもおすすめです。
空き家を所有していると、庭の雑草だけではなく、空き家の管理もしなくてはなりません。
定期的に管理をしないと老朽化が急速に進み、倒壊や損壊のリスクが高まるからです。
また、売却を決断したときに老朽化が進んでいると、希望よりも売却価格が低くなってしまう可能性があります。
ですから、今後も空き家を使う予定がない場合は、早めに売却を検討しましょう。
まとめ
空き家の雑草を放置していると、さまざまなリスクが発生したりトラブルの原因になったりします。
そのため、空き家であっても雑草の除去や対策は必要です。
空き家を所有していると建物の管理もしなくてはならないので、活用する予定がない場合は売却を検討しましょう。