「だれも住んでいない実家を相続した」などの理由で、空き家を所有している場合、売却したいと考えている方も多いかと思います。
しかし、「空き家の売却に適切なタイミングはいつなんだろう?」と疑問に思い、なかなか売却に踏み出せない方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回は、空き家の売却について、相場や築年数からみる、おすすめのタイミングをご紹介いたします。
また、住宅ローン金利からみるタイミングについても解説いたしますので、ぜひご参考になさってくださいね。
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空き家売却のタイミング:①相場
空き家を売却するタイミングを考えるうえで、不動産の相場は重要な指標です。
まずは、不動産価格指数の変動や右肩下がりの傾向など、相場からみる適切なタイミングの見極め方について解説します。
不動産価格指数
空き家の売却時期を決めるためには、不動産価格指数の動向を把握することが大切です。
不動産価格指数は、不動産市場全体の価格動向を示す指標のことで、経済環境や金利の変動に伴い変わります。
この指数が上昇している時期は、売却に適したタイミングであるといえるでしょう。
たとえば、景気が好調で住宅需要が高まっている時期は、物件の売却価格も上昇する傾向にあります。
しかし、逆に経済が不安定な時期や住宅ローン金利が上昇している時期には、売却価格が低下することもあります。
空き家は維持費や管理費がかかるため、不動産価格指数を常に確認し、最適な時期に売却を検討することが重要です。
右肩下がり
空き家の売却を考える際、築年数が経過するごとに不動産の価値が右肩下がりとなることに注意が必要です。
とくに、築15年を超えると、建物の資産価値は大幅に減少するため、売却のタイミングを誤ると価格が低下するリスクがあります。
また、老朽化による修繕費が増加することも考慮しなければなりません。
くわえて、空き家は定期的なメンテナンスが必要であり、これを怠るとさらに資産価値が下がることがあります。
市場での競争も考慮すると、築年数が浅いうちに売却を進めるほうが、高値での成約につながりやすくなります。
適切なタイミングで売却するためには、不動産業者による適正な査定を依頼し、状況を見極めることが大切です。
調べ方
空き家の売却価格を調べる方法には、いくつかの手順があります。
まず、国土交通省が運営している「不動産情報ライブラリ」を活用し、過去の取引事例を基に相場を確認することが有効です。
地域ごとの取引データを絞り込み、売却する空き家に近い条件の物件を選んで相場を把握します。
また、「レインズマーケットインフォメーション」や「空き家バンク」といった公的データベースも、実際の市場動向を調査するのに役立ちます。
不動産会社に査定を依頼することで、より正確な市場価格を知ることができるほか、売却に適したタイミングもアドバイスしてもらえるでしょう。
複数の情報源を比較し、相場を確認することで、適切な売却価格を設定することが可能です。
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空き家売却のタイミング:②築年数
空き家を売却する際、築年数も売却価格に大きな影響を与える要因の一つです。
とくに、築15年を超えると、建物の価値は急激に下がり始めるため、その前に売却を検討することが推奨されるでしょう。
この章では、築年数による売却の重要性、平均売却価格の推移、築15年までの売却タイミングについて解説していきます。
重要性
築年数は、建物の価値を決定するうえでとても重要な要素です。
建物の耐用年数は木造住宅で22年、鉄筋コンクリート造の建物では47年とされており、この耐用年数を過ぎると建物自体の価値はほぼゼロと見なされます。
しかし、築年数が耐用年数に達する前であっても、建物の経年劣化や周辺環境の変化により価値は減少していきます。
そのため、空き家を売却する際には、築年数を考慮した適切なタイミングでの売却が重要なのです。
平均売却価格
空き家の平均売却価格は、築年数により大きく変動します。
具体的には、築5年以内の物件と築10年以内の物件では、約200万円の平均売却価格差が生じるかもしれません。
築年数が経過するごとに売却価格は下がり、築15年を過ぎると、とくに下落幅が大きくなる傾向があります。
そのため、築15年を迎える前に売却を検討することが、より高い価格での売却につながるといえるでしょう。
築15年
前述のように、築15年は、空き家を売却するうえでの重要な節目とされています。
築年数が15年を超えると、建物の劣化や修繕の必要性が増すため、売却価格が急激に下がる傾向があります。
この時期までに売却を検討することで、より高い価格で売却できる可能性が高まるでしょう。
ただし、築20年を超えた場合には価格が安定することが多いため、早急に売却する必要がなくなります。
それでも、建物の維持費や修繕費がかさむリスクを考慮し、売却タイミングを慎重に検討することをおすすめします。
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空き家売却のタイミング:③住宅ローン金利
ここまで、相場と築年数からみる、空き家の売却タイミングについてご紹介しました。
最後にこの章では、住宅ローン金利から見るタイミングについてご紹介いたします。
とくに低金利の時期は、購入希望者がローンを組みやすくなり、売却活動が有利に進む可能性があるため、ぜひご参考になさってください。
低金利
低金利の時期は、空き家を売却するのに良いタイミングとされています。
なぜなら、住宅ローン金利が低いと、購入希望者がローンを組みやすくなるため、住宅の購入が活発化するからです。
ローンの金利負担が軽くなることで、購入希望者は、より高額な物件を選びやすくなり、結果として売却価格も高まる可能性があります。
しかし、低金利が続く期間は限られているため、売却のタイミングを見誤らないように注意が必要です。
また、低金利が景気全体に与える影響も考慮することで、より適切な売却判断をくだすことができるでしょう。
フラット35
フラット35は、長期固定金利が特徴の住宅ローン商品で、安定したローン返済を希望する購入者に人気です。
購入者がフラット35を利用することで、金利が上昇してもローン返済額が変動しないため、長期にわたって安心して返済を続けられます。
空き家を売却する際、フラット35を活用する購入者が増えることで、売却のチャンスが広がる可能性が考えられるでしょう。
とくに、低金利時代においてはフラット35の利用者が多く、固定金利の安心感を求める購入者が積極的に物件を探す傾向が強まります。
このような背景を踏まえ、フラット35のメリットを活かした売却タイミングを見極めることが大切です。
ローンが組みやすい
低金利の時期は、購入者にとって住宅ローンを組みやすい環境が整っているため、空き家の売却がスムーズに進む可能性が高まります。
金利が低いことで、ローンの返済総額が抑えられ、購入者にとって資金計画が立てやすくなるのです。
とくに、購入者はローンの利息負担が軽減されることで、より高額な物件を選びやすくなり、売主側にとっても好条件で取引を進めるチャンスが広がります。
ただし、ローンが組みやすい時期は購入者が複数の物件を比較しやすくなるため、物件の魅力や価格設定が重要な要素となります。
そのため、売却する物件の状態や市場の動向をしっかりと見極め、適切なタイミングで売却活動を進めることを心がけましょう。
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まとめ
空き家を売却する際には、不動産価格指数や築年数の経過による価値の変動を確認することが大切です。
また、築年数が経過するほど売却価格が下がるため、築15年以内に売却を検討することが、高値での売却に繋がるポイントになるでしょう。
さらに、低金利の時期は、購入者がローンを組みやすく売却活動が有利に進むため、空き家を売却する最適なタイミングとなります。
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