不動産の売却方法には、不動産会社の仲介で買主を探すもののほか、不動産会社が買主となる買取があります。
所有している不動産がゴミ屋敷となっているならば、不動産の買取方法についてチェックするのがおすすめです。
そこで今回は、そもそもゴミ屋敷とはどのようなものなのか、ゴミ屋敷で買取を利用する方法と買取業者に依頼するメリットを解説します。
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不動産買取前に知りたいゴミ屋敷とは
売却を考えている不動産が片付いていない状況であっても、ゴミ屋敷とよべるかについては判断しにくいのが一般的です。
まずは、不動産の状況を客観的に把握するためにも、ゴミ屋敷とはどのようなものなのかチェックしてみましょう。
ゴミ屋敷の定義
一般的に「ゴミ屋敷」とは、室内がゴミで埋まっている状態の住宅を指します。
ゴミ屋敷の定義は明確には存在しませんが、歩くのが困難になるほどゴミが堆積した家をゴミ屋敷と呼ぶことが多いです。
ゴミの堆積具合にも差があり、床から天井までゴミが積み上がった住宅や、室内だけでなく庭や敷地外にまでゴミが溜まっている場合もあります。
ゴミ屋敷では、悪臭や害虫、害獣が発生しやすく、近隣に迷惑をかける原因となります。
また、屋外に燃えやすいゴミが堆積したゴミ屋敷は、放火のリスクも高くなるでしょう。
所有している不動産がゴミ屋敷になってしまう理由はさまざまで、所有者にとっても近隣住民にとっても大きな悩みの種となるのがゴミ屋敷の特徴です。
ゴミ屋敷を所有するリスク
ゴミ屋敷が原因で悪臭、害虫、害獣が発生すると、近隣住民とのトラブルになることがあります。
これにより、近隣住民との関係が悪化し、必要な情報が伝わらなくなることや、ゴミ集積所が使用できなくなるなど、さらなる問題が生じます。
その結果、自宅のゴミが増えることにもつながります。
また、自治体によってはゴミ屋敷に対する対策として「ゴミ屋敷条例」を制定している場合があるでしょう。
この条例では、ゴミ屋敷として指定された不動産に対して、指導や勧告、命令がおこなわれるほか、最終的には代執行手続きがおこなわれることがあります。
改善のための指導や勧告に従わない場合、自治体は強制的に改善措置を取ることができ、その費用は自治体が負担するのではなく、不動産の所有者に請求されます。
さらに、命令違反に対しては罰金が科される場合もあり、経済的な負担が増すことになるでしょう。
このようなリスクを避けるためにも、ゴミ屋敷の管理には十分な注意が必要です。
ゴミ屋敷以外に問題のある不動産
ゴミ屋敷以外で廃棄物関連の問題を抱える不動産として、ゴミ部屋が挙げられます。
ゴミ部屋とは、部屋のなかにゴミが積み上がっている状態の不動産で、外部からは問題が見えにくいことが特徴です。
屋外にゴミがなくても、玄関ドアを開けるとゴミが積み上がっている場合、ゴミ屋敷ではなくゴミ部屋と呼ばれます。
また、片付けができず散らかっている部屋は汚部屋と呼ばれます。
汚部屋では、ゴミが溜まるのではなく、荷物を収納しきれないことなどが原因で片付けが行き届かない場合がほとんどです。
趣味のグッズが多い汚部屋では、見えない場所にゴミが溜まっていることもあります。
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ゴミ屋敷で不動産の買取を利用する方法
所有する不動産がゴミ屋敷に該当する場合、買取で手放すのがおすすめです。
ゴミ屋敷では買取にいくつかの種類がありますので、具体的な方法を把握してみてください。
訳あり物件を扱う買取業者を探す
不動産売却には、不動産会社の仲介で買主を探す方法と、不動産会社に直接売却する不動産買取の2種類があります。
売却する不動産がゴミ屋敷であれば、一般の買主を探す仲介は難しい場合が多いです。
一方で、不動産買取についても、一般的な不動産会社では買い取ってもらえないことがほとんどです。
ただし、訳あり物件を扱う買取専門業者を見つけることで、比較的スムーズな売却が可能となります。
しかし、ゴミ屋敷をそのまま買い取ってくれる専門業者では、ゴミの処分などに高額な費用がかかることがデメリットです。
そのため、ゴミ屋敷を丸ごと売却するのではなく、事前にゴミの処分を検討することも一つの方法です。
ゴミを処分したうえで不動産仲介業者に依頼する
訳あり物件を扱う買取専門業者は、ゴミ屋敷をそのままの状態で丸ごと買い取ってくれます。
ゴミ屋敷をそのまま売却するのが向いているのは、ゴミを処分する時間がないが、高額な処分費用を支払える方です。
ただし、ゴミ屋敷を丸ごと買い取ってくれる買取専門業者は、ゴミ処分費用、リフォーム費用、消臭費用などを買取金額から差し引きます。
そのため、高額での買取を希望する場合は、自分でゴミ清掃業者に依頼してゴミを処分したうえで、買取を利用することをおすすめします。
ゴミの処分ができれば、一般の不動産仲介業者に買取を依頼できるため、訳あり専門の買取業者よりも高値での売却が期待できるでしょう。
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ゴミ屋敷で不動産の買取を利用するメリット
所有している不動産を高値で売却したい場合、買取と仲介のどちらを選ぶか迷うかもしれません。
ゴミ屋敷で不動産の買取を利用するメリットをチェックして、どちらが自分に合っているか選択しましょう。
丸ごと手放せる
ゴミ屋敷を買取専門業者に引き取ってもらうメリットとして、そのままの状態で丸ごと手放せることが挙げられます。
ゴミの撤去や清掃をあらかじめおこなうことが理想ですが、遠方にある相続した実家がゴミ屋敷になっているなど、訪問が難しい場合もあります。
また、ゴミの量が多すぎて自分では処分できない場合にも、買取専門業者に丸ごと任せられることは大きなメリットです。
少しでも早くゴミ屋敷状態を解消するには、そのまま丸ごと手放せる買取専門業者を利用することが重要です。
早く売却が完了する
買取専門業者に依頼した場合、ほかの売却方法と比べて早く売却が完了することがメリットです。
一般の買主を探す仲介を利用する場合、売り出してから売却が完了するまでには3か月~半年ほどの期間が必要です。
一方で、買取専門業者は1週間~1か月程度で売却が完了します。
ゴミ屋敷ではトラブルが発生しやすく、所有する期間が長くなるほどリスクが増加するでしょう。
そのため、すぐに売却手続きが完了する買取専門業者の利用は、ゴミ屋敷に悩む方にとって大きなメリットとなります。
売却後に責任を負わずに済む
仲介で不動産を売却した場合、物件の引き渡し後であっても不具合について売主が責任を負います。
これを契約不適合責任といい、契約書に記載のない不具合については、売主の責任で修繕などをおこなうことが定められています。
売主は、雨漏りなどの不具合について修繕費用を負担するだけでなく、場合によっては契約解除や損害賠償の請求を受けることがあるでしょう。
とくに、ゴミ屋敷など劣化が進んだ住宅では、すべての不具合を把握して契約書に記載することが困難です。
そのため、ゴミ屋敷では契約不適合責任を問われるリスクに特に注意が必要です。
ただし、仲介ではなく買取専門業者に売却した場合、特約によって契約不適合責任を問われることはありません。
契約不適合責任は、一般の消費者である買主を不動産売買トラブルから守るためのものであり、業者が買主となる買取ではこの対象とならないことがポイントです。
買取専門業者は不動産のプロであり、現地で欠陥をチェックできるため、契約不適合責任によるリスク回避は不要となります。
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まとめ
ゴミ屋敷に定義はないものの、室内とともに屋外までゴミが堆積した状態の不動産を指すのが一般的です。
ゴミ屋敷の買取をおこなう場合、丸ごと買い取ってもらうよりも、あらかじめゴミ清掃業者にゴミ処分を依頼してから買い取ってもらうのがおすすめです。
ゴミ屋敷で買取を利用するメリットには、短期間で売却が完了することや契約不適合責任を問われないことなどが挙げられます。
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