集合住宅を経営する際は、空室だけではなく、駐車場の空きにも注意が必要です。
近年は駐車場の空きが目立つ集合住宅が増加傾向にあり、経営においてさまざまなデメリットが懸念されます。
そこで今回は、集合住宅の駐車場の空きが増えている理由を解説するとともに、空いている駐車場を有効に活用する方法をご紹介します。
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集合住宅にある駐車場の空きが増えている理由とは
駐車場がないと入居希望者が減ってしまうと考えて、集合住宅を経営する際に駐車場を設置する方も多いでしょう。
けれども、実は集合住宅の駐車場の需要は減少傾向にあり、「集合住宅の部屋は満室なのに、駐車場は空きがある」などのような状況が増えています。
集合住宅の駐車場の空きが増えている理由とは
駐車場の空きが増えている理由には、世帯あたりの自動車の普及台数が減っていることが挙げられます。
自動車を所有する世帯が減っているため、駐車場を必要とする方が減少しているのです。
駐車場の需要が減っていることは、駐車場設置率が実際に減少していることからもわかります。
たとえば、首都圏の新築分譲マンションの駐車場設置率は2007年の時点で77.3%でしたが、10年後の2017年には42.2%になったとのデータがあります。
首都圏は電車の利便性が高いため、自動車を必要としない方が比較的多いのかもしれません。
けれども、新築マンションの駐車場がこれだけ減少しているのは、必要性が低くなった証であると考えられるでしょう。
自動車の普及台数が減っている理由とは
では、なぜ自動車の普及台数が以前よりも減っているのでしょうか。
おもな理由としては、以下のようなことが考えられます。
●自動車にかかる費用の節約
●高齢化による免許返納の増加
●自動車に対する意識の変化
自動車は購入時だけではなく、所有していると費用がかかります。
税金や車検などの定期的な出費にくわえて、修理やメンテナンスにもお金がかかるでしょう。
使う頻度が低いと費用ばかりがかさんでしまうので、自動車を所有しない選択をする方も増えています。
また、近年は高齢化が進んでおり、免許の返納によって自動車が不要になる方が増えていることも、普及台数の減少につながっていると考えられます。
そして、自動車に対する意識が変化していることも、普及台数が減少している理由の1つです。
最近は、自動車を所有する必要性を感じず、「必要なときに借りれば良い」と考える方が増加しています。
カーシェアリングやサブスクリプションなどの多彩なサービスが増えたことも、このような意識の変化につながっているのでしょう。
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集合住宅の駐車場に空きがあると生じるデメリットとは
近年は駐車場の需要が減りつつあり、集合住宅の駐車場に空きが出る可能性が高まっています。
集合住宅の駐車場に空きが出ると、以下のようなデメリットが生じるかもしれないので注意が必要です。
●集合住宅の収益が低下する
●不正駐車をされる可能性がある
●人気のない物件だと思われてしまう
これらのデメリットがなぜ発生するのか、それぞれ解説します。
デメリット①集合住宅の収益が低下する
集合住宅の経営でとくに重要なのは、空室対策です。
なぜなら、空室だと家賃収入を得ることができず、収益の低下によって経営に影響が生じてしまう可能性があるからです。
駐車場に空きが出た場合も、駐車場代を得られない分、収益が落ちてしまうでしょう。
駐車場の賃料は家賃よりも安いので、経営への影響はそれほど大きくないかもしれません。
けれども、空いている数やキャッシュフローなどによっては注意が必要です。
とくに、コストの高い機械式駐車場などの場合は、空きが多いと駐車場の賃料よりも管理費用が上回ってしまう可能性があるので注意しましょう。
デメリット②不正駐車をされる可能性がある
集合住宅の駐車場に空きがあると、不正駐車をされてしまうかもしれません。
不正駐車は、賃料を支払わずに駐車されてしまうだけではなく、トラブルが起こるリスクもあります。
たとえば、居住者専用の駐車場に不正駐車が多いと、居住者が駐車できなくなるかもしれません。
状況によっては退去につながってしまう可能性もあるので、そのような事態にならないように、対策を講じる必要があるでしょう。
デメリット③人気のない物件だと思われてしまう
集合住宅の部屋の空き状況と、駐車場の空き状況は、必ずしも一致しないものです。
集合住宅の駐車場に空きがあっても、部屋は満室のこともあるでしょう。
けれども、駐車場とは違い、部屋が空いているかどうかは外から見ただけでは判断しにくいものです。
そのため、駐車場の空きが目立つと、部屋も空室が多いと思われてしまうことが考えられます。
空きの多い物件は人気のないイメージを持たれて、「何か良くない理由があるのではないか」などと懸念される可能性があります。
すると、空室が出た際に入居者を募集しても、希望者が見つかりにくいかもしれません。
このように、駐車場の空き状況が入居者探しに影響する可能性もあるので、注意しましょう。
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集合住宅の駐車場の空きをなくすために有効な活用方法とは
集合住宅の駐車場に空きがあると、さまざまなデメリットが生じる可能性があります。
そのため、駐車場はできるだけ活用して、空きを出さないことが大切だと言えます。
駐車場の活用方法を4つご紹介するので、適した方法を検討してみましょう。
駐車場の活用方法①入居者以外の方にも貸し出す
まず検討したいのは、入居者以外の方に貸し出す活用方法です。
入居者に自動車を所有している方が少なくても、近隣の住人のなかには駐車場を探している方がいるかもしれません。
ただ、集合住宅とは別に募集をかける必要があるので、多少の手間は増えるでしょう。
そして実践する場合は、入居者とのトラブルが発生しないように、ルールをしっかりと周知することが大切です。
契約を増やし過ぎると入居者が利用できなくなるかもしれないので、その点にも注意しましょう。
駐車場の活用方法②駐輪場にする
自動車よりも自転車やバイクの所有率が高そうな場合は、駐輪場として活用する方法もおすすめです。
駐輪場にすると、不正駐車の防止や空きが目立つ状況の改善につながるでしょう。
ただ、自転車ラックを設置する場合などは費用がかかるので、決断前に費用対効果をしっかりと検証することがポイントです。
また、居住者以外の方が利用してしまうかもしれないので、その対策も講じておきましょう。
駐車場の活用方法③シェアリングエコノミーを利用する
シェアリングエコノミーとは、不特定多数の方とシェアすることです。
契約をせずに必要としている方へその都度貸し出すと、空いている駐車場を気軽に活用できるでしょう。
必要に応じてやめることもできるので、駐車場を契約したい方が増えたときなどに対応しやすいこともメリットです。
ただし、不特定多数の方に貸し出すため、トラブルには十分注意しましょう。
駐車場の活用方法④収納庫にする
駐車場や駐輪場としての活用が見込めない場合は、ほかの用途も検討してみましょう。
たとえば、収納庫にすると集合住宅の備品置き場として活用できます。
また、居住者に収納スペースとして貸し出しても良いでしょう。
有料で貸し出すと空いているスペースを活用できるだけではなく、収入を得られるので、経営への影響を軽減できます。
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まとめ
集合住宅の駐車場の需要は減少傾向にあるので、空きが出る可能性があります。
駐車場に空きがあると、さまざまなデメリットの発生が考えられるので、注意しなくてはなりません。
駐車場の空きが多い場合は、有効な活用方法を検討してみましょう。
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